
バッティングのインパクトで最大の力をボールに伝えるためには、体幹に力が入っていることが重要です。
体幹で大きな力を発揮するためには、ただ腹筋に力を入れるだけでは足りず、適切なインパクトの位置でボールを捉える必要があります。
この記事では、
- バッティング時の適切なインパクトの位置
- バッティングのインパクトで最大の力を発揮する方法
などを解説します。
今回の記事の内容
バッティング時の適切なインパクトの位置とは
バッティングのインパクトで最大の力を発揮するためには、まず自分に合ったインパクトの位置でボールを捉えることが重要です。
最初は、自分にあったインパクトの位置から解説しますね。
身体の前+腕が伸び切る直前ぐらい
最もボールに力が伝わるインパクトの位置は、
身体の前側で、肘が伸び切る直前ぐらいの位置
になります。
これは実際に試してもらうとよくわかると思います。
身体の中だと力が入りづらい
よく野球指導者が、「身体の中に呼び込んで打て!」というアドバイスをされますが、このアドバイスをそのまま聞き入れてしまうとインパクトの位置がこの位置になってしまいます。
この位置でボールを打ってみるとわかりますが、力が思ったように入りません。先ほどの画像と比べてみると、力の入れやすさは一目瞭然だと思います。
ですので、適切なインパクトの位置というのは、
身体の前+肘が伸び切る前後
ということになります。
ただ、本当に大事なのはここからです。自分に合ったインパクトの位置を知るためには、感覚的に理解する必要があるんですね。
ぜひ以下の方法を試して、自分に合ったインパクトの位置を見つけてみてください。
腕が伸び切る辺りで壁を押す
大きく分けると、
- パートナーにバットのヘッドを持ってもらい確認する方法
- 壁などを押して確認する方法
2つの方法があります。
2つとも基本的な考え方は同じで、以下のような手順で自分に合ったインパクトの位置を探っていきます。
まず、いつも通りにスイング動作を行い、普段のインパクトの位置をイメージして壁やパートナーに持ってもらっているヘッドを押します。
インパクトの位置で最も力が入るのは体幹ですので、体幹に一番力が入る位置を探っていきます。
このとき、バランスよく立てなかったり、インパクトの位置で止まれない場合は全体のフォームに問題があるかもしれません。
そんな方は、まず「野球の打ち方やバッティングフォームを習得する4ステップ」を参考に、全体の動きを整えることを優先してください。
適切に静止できると、自分が一番力を入れやすい位置を“感覚的に”みつけます。
- 肘が若干曲がった感覚になる位置
- 腕が伸び切った感覚になる位置
これは個人によって変わるため、自分が一番感覚が良かった位置を覚えておきます。
このとき、
一番力が入りやすかった位置が、最も理想的なインパクトの位置
となります。
もちろん、コースによってインパクトの位置は変わってきますので、
- インコース
- 真ん中
- アウトコース
それぞれのコースに合わせて、自分が最も力の入りやすいインパクトの位置をチェックしておきます。
ティーでインパクトの位置を感覚的にインプットする
これができると、次はティーの中でインパクトの位置を感覚的に捉えていきます。
このティーのやり方は、以下の記事で詳しく解説しています。
ティーでインパクトの位置が掴めると、次はバッティングに移行します。
バッティングでインパクトの位置を掴む
バッティングはティーの延長になるため、感覚的に掴んだインパクトの位置でボールを打つようにするだけです。
このとき注意することは、
遅いボールから速いボールに徐々にスピードアップ
するということ。
ステップのさせ方としては、
- 100km/h → 適切にインパクトの位置を掴めた → 次へ
- 110km/h → 適切にインパクトの位置を掴めた → 次へ
- 120km/h → 適切にインパクトの位置を掴めた → 次へ
- 130km/h → インパクトの位置がズレルことがある → 現状の課題箇所
このようになります。
確実に自分のインパクトで打てたらスピードを上げ、打てなかった球速が課題となります。
打てなかった球速を飛ばしてスピードを上げてしまうと、どうしてもフォームが崩れるため、必ず課題になる球速以上では打たないようにします。
ここまでの流れができると、自分に合ったインパクトの位置でボールを打てるようになり、今回のテーマで言えば準備完了ですね。
バッティングのインパクトで最大の力を発揮する方法
上記でお伝えした流れが実践できるだけでも、ある程度インパクトの位置で大きな力を発揮できると思います。
ただ、もう少し細かいポイントもあるので、これもご紹介しますね。
インパクトの位置で体幹に力を入れる
先ほど静止状態で、自分に合ったインパクトの位置をチェックしました。
このとき、壁やパートナーがおさえるバットを押しますが、このとき体幹(腹筋)にグーッと力を入れ、5秒間ほど押し続けます。
これを数回繰り返すんですね。そうすると、身体はその状態をインプットします。
ティーのときに体幹に力を入れる
次に、ティーでボールを打つインパクトの瞬間に合わせて、
体幹(腹筋)に、短くクッと!力を入れて打つ
ことを繰り返します。
少し感覚的な表現になりますが、
- グッ!っと力を入れる=力の入れる時間が長く、動作が硬くなる
- クッ!っと力を入れる=動きの妨げにならず、丁度良い
力み過ぎないようにする必要がありますが、最初はインパクトに合わせて体幹に力を入れます。
ティーを続けていると、感覚的に一番良い力加減が掴めるので、その感覚で続けるようにするんですね。
そして、インパクトの瞬間と体幹に力を入れる感覚が一致すれば、その後バッティングに移ります。
バッティング時はタイミングに意識を向ける
バッティング時にするべきことは、特にありません。
上記の流れができると、あとは体幹に力を入れようとしなくても、インパクトの瞬間に自然に力が入り打球が飛びようになるはずです。
バッティングをするときは、タイミングに意識を集中させ、気持ち良く打てばOKですね。
もしティーができない場合も、
- インパクトの位置を静止状態で確認して、体幹に力を入れる
- 素振りを行い、インパクトの位置に合わせて体幹に力を入れる
- そこからバッティングに移り、バッティング時は気持ち良く打つだけ
こういった流れをとってもらうと、バッティング時のインパクトで大きな力を自然に発揮でき、これが今回一番お伝えしたい内容です。
うまくステップアップさせるとパフォーマンスが変わるので、ぜひ上記を参考に実践してみてください。
今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
バッターの方に参考になるような記事も貼っておくので、以下も参考にどうぞ。
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