
バッティングをしていると、どうしても身体が開く癖が出てしまう選手もいると思います。
こういった癖の改善は、「まっすぐ体重移動をする」ということを身体にインプットさせると改善が可能です。
この記事では、
- バッティング中に身体が開く原因
- 身体が開く癖を改善する方法
などを解説します。
今回の記事の内容
バッティング中に身体が開く原因
現場で指導していると、以下のような原因がよく見られます。
身体が開くようにステップする
特に学生の野球選手に多いのは、
まっすぐ踏み込んでいるようで、自然と体が開くように踏み込んでいる
ということです。
体重移動のとき、バッターボックスの外側に踏み込んでも、身体が開いてなければ問題ありません。
ただ、外側に踏み込んだ場合、ほとんどの選手は脚と同じように身体も開いてしまいます。
このように、脚と体が同時に開いてしまうと身体の回転も遅くなり、ヘッドを走らせることもできません。
そうなるとボールがバットに当たったときに力負けして、打球が前に飛びづらくなったり、つまった打球が飛びやすくなります。
バッティング時に体が開く選手は、こういう体の使い方になっている場合が非常に多いですね。
トップの位置が窮屈
もう1つは、バットを構えたときに脇を締めすぎたり、窮屈に構えすぎているということがあります。
例えば、こういった構え方ですね。
一見問題なさそうに見えるかもしれませんが、バットを構えている位置が後頭部付近にあり、上半身が非常に窮屈になっています。
こういう構え方だとバットをスムーズに出すことができず、バットを振り出すために身体を開きます。
これは実際に僕が現役で野球をしていたときにあった例で、こういう構えの問題も身体が開く原因になります。
ただ、ほとんどの方は先ほどお伝えした身体の使い方に問題があるため、それを改善すれば身体の開きはおさえられるはずです。
では、具体的にどのように身体の開きを改善すればいいのでしょうか?
バッティング中の身体の開きを改善する方法
改善方法は非常にシンプルで、以下の方法をしつこいぐらい繰り返します。
その場でまっすぐ体重移動を繰り返す
まず、普段通りに構えます。
そこから、軸足の踝の真下に体重を乗せます。
そして、体重移動をしていきますが、このとき投手方向にまっすぐステップを繰り返します。
この、
軸足に体重を乗せる → まっすぐ体重移動する
ということを100回、200回と繰り返します。そうすると、身体の開きが抑えられ、開かない身体の使い方をインプットできます。
実際の動きはこういった感じですね。
このときの注意点は、まっすぐステップしたときにつま先が開いてしまわないということ。
バットを振り出していないので、自然にまっすぐステップできると、必ず両足のつま先は構えの状態と同じになるはずです。
ここは必ず注意して、開いてしまわないようにしてくださいね。
バットスイング、バッティングにつなげる
まずその場で身体の自然な使い方がインプットできると、次はバットスイングやバッティングにつなげていきます。
スイング時やバッティング中のポイントは、
- 肩
- 骨盤
などの箇所を、投手に向かってまっすぐ踏み出すという意識を持つだけでOKです。
特に肩をまっすぐ移動させるという意識を持って体重移動を行うと、身体の開きは抑えやすいですね。
ここからのバッティングフォームや打ち方は「野球の打ち方やバッティングフォームを習得する4ステップ」を参考にしてみてください。
ここまでの流れができると、身体の開きはおさえられますしすぐにバッティングも変わると思います。
バッティング中の身体の開きを改善するために注意してほしいこと
身体の開きを改善する方法をお伝えしましたが、注意点は以下の通りです。
身体にインプットできるまで毎日繰り返す
先ほどお伝えしたまっすぐステップする動作は、基本的に毎日繰り返します。
そして、1日100~200回繰り返すと身体にインプットできるため、身体に癖づくまで続けるようにしましょう。
必ずステップのみで行うこと
現場でもたまにありますが、まっすぐステップを繰り返すだけだと飽きてしまって、途中からスイングをしながら行う選手もいます。
これはNGです。必ずまっすぐステップのみを繰り返し、その後にスイングをするようにしてください。
そうでないと、身体の開く癖がまた出てきてしまい、うまく改善できないことがあるので注意が必要です。
1回1回軸足に乗ること
また、まっすぐステップを行うとき、必ず軸足に体重をきちっと乗せてステップを繰り返します。
数が多いので、何となくまっすぐ踏み出す場合もありますが、これをすると変な癖がつきます。
ですので、必ず1回1回軸足にきちんと体重を乗せてからステップするようにしましょう。
こういったことを守ってもらいつつ行えば、身体の開きは改善できるので、ぜひ参考に実践してみてください。
今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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