
敏捷性(アジリティ)と俊敏性(クイックネス)は別の意味があり、トレーニング方法も異なるんですね。
それぞれの違いを理解すれば、より適切なトレーニングができ、コンディショニングやパフォーマンス向上につながるはずです。
この記事では、
- 敏捷性と俊敏性の違い
- 各トレーニングの実践方法と注意点
などを解説します。
敏捷性(アジリティ)と俊敏性(クイックネス)の違い
この2つの違いは、以下の通り。
- 敏捷性=速さ×正確性
- 俊敏性=速さのみ
トレーニング方法の違いで見ると、
という違いがあります。
敏捷性は「速さ×正確性」が必要になるので、一定の基準をクリアしつつ速さを求めていきます。
俊敏性は「速さのみ」なので、シンプルにできるだけ速く身体を動かして筋肉を収縮させればOKです。
敏捷性(アジリティ)トレーニングの注意点
敏捷性トレーニングを行う場合、
- ゆっくりな動きから速い動きへと移行する
- シンプルな動きから複雑な動きへ移行する
という手順を必ず踏みます。
例えば反復横跳びをする場合、まずはゆっくりとサイドステップを繰り返します。このとき、確実にフラット着地を行うんですね。
フラット着地が確実にできるようになれば、次は移動する方向に先に重心を移動させて動いていきます。
ここでフラット着地+重心移動という複雑さを増します。
そして、重心移動がスムーズにできるようになれば、徐々にスピードを上げ、その中で確実にフラット着地+重心移動を行って反復横跳びを繰り返します。
こういうステップアップをうまく組み立てることで、スポーツ選手の敏捷性が向上し、コンディショニングが向上します。
俊敏性(クイックネス)トレーニングの注意点
俊敏性トレーニングを行う場合は、筋肉を最大速度で収縮させることが目的になります。
ラダーを使ってもいいですし、30cmぐらいのラインを引いてそこをステップしてもOKです。
とにかく速さを求め、自分が動ける最大速度で身体を動かします。
こういった経験を毎日しておけば、自分が持っている最大スピードが発揮できるため、そのために俊敏性トレーニングを行うんですね。
ただ、俊敏性トレーニング中は、
- 頑張って速く動かそうと力まない
- 「頑張れ」という声かけはしない
- 一生懸命動かそうとしすぎない
こういったことに注意が必要です。
これらは全て動作が遅くなる要素であり、最大速度で動くためには、リラックスした中で動くことが必要です。
ですので、掛け声などはせず、リラックスした中で最大速度で身体を動かすようにしてください。そうすれば、本当の意味での最大速度が発揮できます。
ここまでお伝えした通り、敏捷性と俊敏性は明確な違いがあり、トレーニング方法も異なります。
今回の内容が少しでも参考になれば嬉しいですね。今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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