
自分に合ったリリースポイントでボールを投げられると、指先からボールへと力が適切に伝わり、良いパフォーマンスが発揮できます。
ただ、リリースの位置が低かったり投球ごとにバラけてしまうと、コントロールが悪くなったり球速が落ちる可能性があります。
この記事では、
- 適切なリリースポイントとは
- 自分に合ったリリースポイントをみつける方法
などを解説します。
今回の記事の内容
適切なリリースポイントとは
ピッチャーに限らず、野球選手の適切なリリースポイントは、以下の通りです。
適切なリリースポイントの位置
身体の構造上、適切なリリースポイントは、
- バンザイした状態から外側へ約45度
- 横から身体を見たときに前側へ約45度
この関係にある位置が、適切なリリースポイントになります。
- オーバースロー
- サイドスロー
- アンダースロー
など投げ方によっては、リリースポイントがそれぞれ違うように見えますよね。
見た目としては違うように見えても、身体と腕の関係は一緒なんですね。
身体をどのように傾けているかによって見え方が変わるだけです。ですので、基本的なリリースポイントは、
腕が前側&外側に45度ぐらいの位置
になります。
では、なぜこのリリースポイントの位置が良いのでしょうか?
このリリースポイントが適切な理由
理由は、
肩周辺にあるすべての筋肉が動員される位置だから
です。
リリースポイントでは大きなストレスを受けますが、上記の位置でボールをリリースできると、周辺にある多くの筋肉にストレスが分散できます。
そうすると、肩周辺を痛めづらいですし、パフォーマンスも高くなるんですね。
逆に、上記のリリースポイントからずれてしまうことで肩周りの局部の筋肉にストレスがかかり、
- パフォーマンスが下がる
- 肩周辺を痛めてしまう
などマイナスになってしまう可能性が高くなります。ですので、リリースポイントの目安は、
- 外側45度
- 前方45度
の位置になるというわけです。
自分に合ったリリースポイントをみつける方法
では、上記でお伝えしたリリースポイントに改善するためには、どうすればいいのでしょうか?
リリースポイントを確認する方法
自分に合ったリリースポイントを感覚的に掴むためには、以下のような方法を行っていきます。
手順
- 投球フォームの中で現在のリリースポイントで静止する
- そこで壁や誰かにサポートしてもらい、手を押す
- 一番力の入る位置で押せるようにリリースポイントを微調整する
- 一番力の入る位置=自分に合ったリリースポイントになる
自分に合ったリリースポイントがみつかると、肩周辺ではなく体幹に最も力が入り安定します。
こういった手順で、自分に合ったリリースポイントの目安を作ります。
確認した位置を切るイメージで投げる
次はその目安になった位置を切るイメージでボールを投げていきます。
これだけのイメージでいつもよりリリースポイントは前になりますし、自然な動作の中で投球動作が行われるので、肩肘も痛めづらくなります。
具体的な身体の使い方は、「ピッチャーの基本的な投げ方を3ステップで解説」や「肩・肘が痛くならない投げ方を習得する3つのステップ」で解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
ここまでできると自分に合ったリリースポイントになり、気持ち良くボールを投げられるようになります。
リリースポイントを安定させる方法
コントロールが乱れやすい選手は、以下のことに注意するとコントロールが良くなるはずです。
フォロースルーの位置を同じにする
コントロールが悪い選手は、自然な投球動作ができていなかったり、投球ごとにリリースポイントがズレていることがあります。
こういう場合は、リリースポイントの位置を毎回同じにすればコントロールが良くなるんですね。
リリースポイントの位置を安定させるためには、
リリースポイントそのものを調節しようとせず、フォロースルーの位置を同じにする
ことがポイントです。
フォロースルーの位置が毎回同じであれば、リリースポイントも同じになります。
先ほど自分に合ったリリースポイントを確認していただきましたが、この位置でボールをリリースして投げた感覚を感じる。
そして、
- 投球を繰り返し、一番感覚の良いフォロースルーの位置を感覚的に掴む
- その位置にフォロースルーが毎回くるようにする
これを繰り返すだけでリリースポイントが安定し、コントロールが良くなります。
野球選手にとってはプラスの成果が得られるので、ぜひ上記の内容を参考にリリースポイントを調節してみてくださいね。
今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ちなみに、投球時の手首の使い方は以下の記事で解説しているので、こちらもよかったらどうぞ。