
ランニングで脚やせするためには、必ず着地を「足裏全体」で行う必要があり、ここがズレると脚が太くなる可能性があります。
適切な走り方ができた上でその他の条件を設定すれば、求めている脚やせが実現できると思います。
この記事では、
- ランニングで脚やせする方法
- ランニングで脚が太くなる原因
などを解説します。
✅ランニングで脚やせするための6つのポイント
①着地は足裏全体(フラット着地)
②走り方のポイントは胸を前に運ぶイメージ
③手足に余計な意識を向けない
④全身リラックスして走ること
⑤時間や頻度は気持ち良く走れるだけ
⑥ペースも気持ち良く走れる速さ1番のポイントは足裏全体での着地😙 pic.twitter.com/ZvdKKXSmrQ
— 伊藤 出@パーソナルトレーナー (@izuru_style) January 28, 2021
今回の記事の内容
ランニングで脚やせする方法
まず感覚的におさえておきたいのが、「踝真下」の位置です。
①踝の真下の位置を認識する
踝の真下に体重を乗せるように着地することで、地面から受ける衝撃が脚や体幹に分散されます。
そうすると、部分にかかるストレスが小さくなり、その刺激によって、
- ほぼ全身の筋肉に小さな刺激が加わる
- この刺激を繰り返し受けると筋肉が細く引き締まる
- その結果、脚やせする
というわけです。
踝の真下は、この位置ですね。
ここを感覚的に理解することが大きなポイントですが、「正しい立ち方とは?立ち姿勢を習得する4つの方法」で解説している手順で立ち方を改善してみてください。
そうするとよりこの位置が感覚的にわかりやすくなるので、まずは立った状態で「踝の真下」に体重を乗せられるようにしていきます。
②その場で連続ジャンプを繰り返す
感覚的に踝の真下がわかると、次はその場で小さく連続ジャンプを繰り返します。
この着地は、常に「踝の真下」で着地ができるようにしていきます。
手順
- 脚を肩幅に開く
- つま先は軽く開き、体重を踝の真下に乗せる
- その場で連続ジャンプを繰り返し踝の真下で着地する
(踝の真下が分かりづらい方は、足裏全体で着地するイメージでもOKです!) - 確実にフラット着地ができるまで休みを挟みつつ繰り返す
適切に足裏全体で着地ができると、地面から受ける衝撃はお尻の付け根に受けます。
ただ、つま先側に偏って着地していると、ふくらはぎがパンパンに張ってくるはずです。
お尻の付け根に衝撃が加わる感覚が出てくると、後はそのままランニングに移行していくだけですね。
③ランニングを行う
ランニングフォームは、「ランニングで疲れにくい走り方を実践する3つのポイント」で解説しているので、この走り方を実践してみてください。
基本的な走り方が実践できると、あとは目的に合わせてランニングの条件を変えていきます。
脚やせするためのランニング条件
- 時間:フォームが維持でき、気持ち良く走れる分数(5分でも十分)
- 頻度:基本的には週2~3回で、脂肪燃焼したい場合は週3~4でもOK!
- ペース:気持ち良く走れる速さ(速すぎるのはNG)
ちなみに、脂肪燃焼を目的としてランニングを行う場合、必ずしも20分間継続しなくてもいいです。
- 10分間ランニング
- 5分間休憩
- 10分間ランニング
と細切れになっても脂肪は燃焼できますし、5分だけでも脂肪は燃焼します。
考え方はさまざまで、
- トレーニングとしてランニングを行う=5分程度で十分
- 脂肪燃焼を目的としてランニングを行う=時間が長い方が脂肪は燃焼する
という感じですが、必ず外してほしくないのは「走り方・フォーム」です。
ここさえ外さなければランニングで脚やせはできるので、上記の設定条件を参考に実践してみてください。
※この辺りの設定条件が分かりづらければ、気軽に聞いてください!
ランニングで脚が太くなる原因
続いては、ランニングをすると脚が太くなる原因を解説しますね。
ブレーキがかかるような着地をしている
現場でランニング関連の相談を受ける中で最も多い問題点が、
つま先で地面を突くように着地してしまう
ということです。
ランニングをして、
- 前ももがパンパンに張り出してきた
- ふくらはぎに筋肉がついた
などと感じる方は、踝の真下で着地ができていません。
大体のケースで、かかとが少し浮いた状態でつま先着地を繰り返しています。
この着地の仕方だと、地面から受ける体重の4~5倍ほどの大きな衝撃は、前ももやふくらはぎの局部にかかります。
当然これだけ大きなストレスが局部にかかると、筋肉がついてしまって脚が太くなる可能性があります。
脚やせしたい方は、必ず着地は「踝の真下」で行い、足裏全体で着地をする必要があります。
重心の位置が低い
ランニングをする際は、胸辺りを前にスーッと運ぶイメージで走ることがポイントなんですね。
そうすると重心の位置が高くなり、脚にかかるストレスは小さくなります。
逆に足元の動きを意識し過ぎたりすることで重心を下げてしまうと、脚にかかるストレスは大きくなってしまう。
この状態で走れば脚のストレスが増して太くなるので、必ず重心は高い位置に維持して走ることがポイントです。
もし、太ももやふくらはぎが硬いと感じる方は筋肉を緩めると柔らかくできるので、以下の記事も参考にしてみてください。
下り坂をよく走る
平地では走り方に問題がなくても、下り坂を走っていると減速するために自然とブレーキ動作をしてしまうんですね。
そうすると、
- 前もも
- ふくらはぎ
などに大きなストレスがかかってしまい、脚が太くなる可能性があります。
ですので、ランニングで脚やせしたい方はできるだけ平地でランニングをするようにしてみてください。
もしランニング後に痛みが発生している方は、以下の記事も参考にどうぞ。
あわせて読みたい
走るテンポが速すぎる
走るリズムのイメージとして、
- トンッ、トンッ、トンッ…:リラックスして着地のリズムが一定間隔空く
- パッ、パッ、パッ、パッ…:着地の感覚が短い
というランニングスピードの違いがあれば、後者のような着地を繰り返すと、筋肉が速いテンポで収縮します。
そうすると、筋肉の中が低酸素状態になり、筋肉が太くなる可能性があるんですね。
これは、「プロが解説!自転車で太もも・ふくらはぎ痩せする4つの方法」で研究データを用いて解説しているので、よかったら参考にご覧ください。
先ほどもお伝えした通り、脚やせ目的のランニングのペースは“気持ち良く”走れるリズム・テンポでOKですね。
走る頻度が多すぎる
もう1つの原因は、“走る頻度が多すぎる”ということ。
先ほども触れましたが、ランニングの着地はかなりのストレスを受けます。このストレスが毎日脚にかかるとなれば、筋肉がついてしまう可能性もあります。
脚やせ目的であれば、週2~3回の頻度でできると十分
ですので、頻度が多すぎるのも逆効果になる可能性がありますね。
こういったことに注意しながらランニングをしてもらうと、今求められている脚やせは実現できると思うので、ぜひ実践してみてください。
本音を言えばランニングでの脚やせはおすすめしない
最後に1つだけ本音を言うと、
脚やせ目的でのランニングはあまりおすすめできない
ということ。確かに適切にランニングができると脚やせできます。これは間違いありません。
ただ、フォーム改善などの難易度を考えると、別の方法の方が簡単に脚やせが実現できます。
部位別にはなってしまいますが、脚やせ方法を以下の記事でもお伝えしているので、まずはこの内容から始めてもらった方が脚やせは確実だと思います。
ランニングでは脚が太くなるリスクもあるので、直接ご指導していないことを考えると、まずは緩める方法の方がいいかもしれませんね。
この辺りも含めて上記を参考に、脚やせを目指してほしいなと思います。
今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
YouTubeでも解説しているので、こちらも参考にどうぞ。
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